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「自分探し」をしている人へ 意識とは何か? 釈迦が説く心所とは?

更新日:2月22日


心所とは、仏教における「心の構成要素・機能・中身」のことです。お釈迦様は心所は52あると説かれています。




これは、倶舎論などのアビダルマ論書に基づく分類方法です。

52心所は以下の通りです。

遍行心所 (5)

  • 触 (しょく):感覚

  • 作意 (さくい):意図

  • 受 (じゅ):受感

  • 想 (そう):表象

  • 識 (しき):認識

別境心所 (5)

  • 眼識 (げんしき):視覚

  • 耳識 (にしき):聴覚

  • 鼻識 (びしき):嗅覚

  • 舌識 (ぜつしき):味覚

  • 身識 (しんしき):触覚

善心所 (11)

  • 信 (しん):信仰

  • 精進 (しょうじん):努力

  • 慚 (ざん):慚愧

  • 愧 (かい):羞恥

  • 無貪 (むとん):無欲

  • 無瞋 (むしん):無怒

  • 無癡 (むち):無知

  • 輕安 (きょうあん):軽快

  • 不放逸 (ふほういつ):不放逸

  • 行捨 (ぎょうしゃ):捨心

  • 不害 (ふがい):不害

煩悩心所 (6)

  • 貪 (とん):貪欲

  • 瞋 (しん):怒り

  • 癡 (ち):愚痴

  • 慢 (まん):慢心

  • 疑 (ぎ):疑い

  • 不信 (ふしん):不信

随煩悩心所 (20)

  • 忿 (ふん):憤怒

  • 恨 (こん):恨み

  • 覆 (ふく):覆い隠す

  • 慳 (けん):吝嗇

  • 嫉 (しつ):嫉妬

  • 恼 (のう):悩乱

  • 害 (がい):害意

  • 愧 (かい):後悔

  • 眠 (みん):睡眠

  • 掉挙 (じょうきょ):掉挙

  • 惛沈 (こんじん):惛沈

  • 不信 (ふしん):不信

  • 懈怠 (けたい):懈怠

  • 放逸 (ほういつ):放逸

  • 昏沈 (こんじん):昏沈

  • 不覚 (ふかく):不覚

  • 無慚 (むざん):無慚

  • 無愧 (むかい):無愧

  • 慢 (まん):慢心

  • 僑慢 (きょうまん):僑慢

不定心所 (5)

  • 得 (とく):得

  • 非得 (ひどく):非得

  • 失 (しつ):失

  • 非失 (ひしつ):非失

  • 念 (ねん):念

これらの心所は、互いに関連し合い、私たちの心の活動を複雑に構成しています。心所の働きを理解することで、自分自身の心の状態をより深く理解することができ、心の平穏や悟りの境地を目指すことができるようになります。

なお、唯識論では、心所は51個に分類されます。これは、遍行心所の「作意」を心王に含めるためです。







五位分類においては、「心所法」として表現されます。


心所の役割

心所は、心王(しんのう)と呼ばれる中心的な心の働きに付随して生じる、様々な心の働きを指します。心王は眼識・耳識・鼻識・舌識・身識・意識の六識と、末那識・阿頼耶識の八識に分けられます。 心所は、これらの心王に様々な性質や働きを与えます。

心所の種類

心所の種類は、仏教の宗派や学派によって分類方法が異なりますが、代表的な分類方法として、以下の二つがあります。

  • 倶舎論による五蘊分類:大地法・大善地法・大煩悩地法・大不善地法・小煩悩地法の五種類に分類されます。

  • 唯識論による六位分類:遍行・別境・善・煩悩・随煩悩・不定の六種類に分類されます。

これらの分類方法に基づき、心所はさらに細かく分類されます。例えば、唯識論による六位分類では、遍行心所には触・作意・受・想・識の五つが含まれます。

心所の重要性

心所は、私たちの心の働きを理解する上で重要な役割を果たします。心所の働きを知ることで、私たちの思考や感情、行動のメカニズムを理解することができます。 また、心所の働きをコントロールすることで、心をより良い方向へ導くことも可能になります。

心所に関する資料

心所に関する資料は、仏教の経典や論書に多く含まれています。代表的な資料としては、以下のものがあります。

  • アビダルマ:仏教における心理学・論理学

  • 倶舎論:説一切有部のアビダルマ論書

  • 唯識論:唯識派のアビダルマ論書

これらの資料を読むことで、心所についてより深く理解することができます。




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